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私の大切な3年間~仲間と次の未来へ~

私がこの会社に入ったきっかけは、給食が好き、大量調理がしたい、こどもたちの笑顔が見たいと思ったからです。入社して給食業務に携われるとわかった時はとても嬉しく、ワクワクドキドキもありましたが、給食の現場がどういうものなのか、どんな人達がいるのか、どんな環境なのか、分からないこと、不安なことが一気に押し寄せてきました。実際に給食業務として、働く現場に顔合わせに行かせて頂いた時、とても心優しい方達の集まりで、びっくりしたのを覚えています。勝手な想像で、給食は時間に迫られて忙しないイメージが強く、厳しい人達ばかりが集まっていると思っていましたが、給食が始まってからも、1から丁寧に、しっかり傍について、分かるまで教えていただきました。間違えてしまっても、「大丈夫」「落ち着いてね」など決して怒らず、私ができるまで教えていただきました。

事務作業も覚えなければいけないものが多くありました。一日の流れを書き出した工程表、それぞれの食材がどこを通るかを示した動線図、毎月末に調味料の残量を計算する受払簿など、調理業務以外にも沢山学ばせていただきました。工程表や動線図は栄養士の先生に確認していただき、毎週打ち合わせをして、給食室内に貼り出して作業をしています。ある程度作業が終わったあとでも、工程表を見直し、この作業がまだできていなかったと気づける部分もあるので安心できます。調理業務、事務作業、1つも手を抜いては行けない作業ばかりです。

現場の人達に支えられながら1年間、色んなことを覚えていき、ついに初めての異動が決まりました。異動が決まった時は、また、入社時の不安が一気にやって来ました。どんな人たちがいるのか、異動先で上手くやって行けるのか、とても不安でした。でも、前の職場と同じような環境で、すぐに皆さんと仲良くなれて、安心していましたが、食数が前の小学校よりも倍になり、野菜や調味料の量、洗い物の数も増えてとても大変だったことを覚えています。それは今も変わりません。ですが、今の小学校に入ってから、「給食が美味しい」「明日の給食楽しみです」と直接子どもたちが声をかけてくれることも増え、先生方からも絶賛して頂くことも増えました。そんな声を聞くとやっぱり嬉しいです。夏は暑く、冬は極寒で、どんなに大変なメニューのときでも美味しいと言ってもらえるだけで疲れが一気になくなり、今日も頑張ってよかったなと改めて実感できます。この気持ちは毎回変わりません。

京都市の給食では、基本的に手作りのものを提供しています。給食を始めてから先ず最初に驚いたのが、カレーやシチューなどのルーを、手作りで作っているということです。 ルーを作ると考えたことがなかったので、どうやって作るのか、とても興味がありました。大量の油とバターを溶かして、小麦粉を振るい入れながらじっくり弱火で炒りつけ、カレーであればカレー粉をいれ、お湯で溶かした脱脂粉乳を少しずつ入れ、滑らかなルーが出来上がります。出来上がったルーは、別の釜で野菜とお肉を煮込んでいるところに入れて30分以上煮込んでいきます。出来上がったものを初めて味見をした時、不思議な感覚で、今まで食べたことの無いカレーの味がして、とても美味しかったのを覚えています。家で作るカレーは、時間が無い時に、パッと作れるメニューのイメージがありましたが、給食のカレーは、切る食材も多ければ調味料も大量で、ルーも手作りというとても手間のかかるメニューでした。そんなカレーは子どもたちにも大人気で、いつも好きな給食のメニューで上位にいます。

手作りの給食は他にもあります。団子を一つ一つこねたり、ういろうを1人1個提供するので、カップを並べるところから始まり、一つ一つ生地を流し込んでスチームコンベクションオーブンで蒸したり、春巻きも1人1本提供するので、餡を作って皮一枚分を等分し、巻いていく作業など、ここまで手作りで提供するのかと、初めて作った時は思いました。ですが、手作りのメニューはそれぞれ年に1回しか出ないメニューばかりなので、こどもたちも毎回楽しみにしてくれています。そんな気持ちを考えると、美味しく食べて欲しいなという気持ちになるので、手間のかかるメニューでも、一生懸命取り組むことができます。いつも感謝して頂いてますが、こちらも感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

私には、頼れる同期の存在もいます。同期はみんな1人ずつ、別々の事業所で働いているので、実際に一緒に働いたことは数回しかありません。ヘルプの時に会う程度で、働いたことがない同期もいます。ですが、入社式後に、みんなで集まったことがきっかけで仲良くなり、今では良き相談相手になっています。それぞれが別の事業所で働いていることで、こっちではこうしてるとか、こんなことがあったなど、仕事の面で新しい発見ができたり、お互いの悩んでいることがわかったり、話し出したら止まらなくなり、会う度楽しませてもらっています。気持ちが沈む時、聞いて欲しいことがある時に、頭の中にすぐ同期のことが浮かんで、会いたいなという気持ちになります。心の中で思っていることを気軽に相談できたり、話を聞いてもらったりするだけでスッキリして、明日からまた仕事を頑張ろうという気持ちになります。私にとって同期の存在はとても重要です。
コロナ前は、たまにではありますが同期で集まって、それぞれが今何をしているのか、プライベートなことも、話を聞いたりする機会を作っていました。現在は会うペースは減ってしまいましたが、オンラインでの集まりに挑戦しています。面着でもオンラインでも、
私自身はもとよりみんなも励まされているのかなと感じています。
私にこんな同期がいて、誇らしい気持ちです。同期に出会えて良かったです。

色々な人たちに支えられながら、こどもたちや先生方においしい給食を提供し続けられていたのかなと改めて実感しました。実際に調理場で一緒に働いている社員さん、パートさん、何かあった時にすぐに駆けつけて下さる支店の方、他の現場で働いている同期の存在。これからもチームみんなで安全で安心な給食を笑顔と心を添えて提供し続けられるように励んでいきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

津田 愛華

2019年入社 CFS事業部 関西支店所属 栄養士
京都市立内の小学校勤務を経て2020年より現事業所
2022年より副主任として600食の給食提供に従事
主任と職員を繋ぐポジションとして研鑽の日々を送る

 

 

 

 

 

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